こんにちは!ゆき先生です。
Bingo!Soroban Schoolでは普段から様々な教師研修を実施しています!
2021年4月〜10月に渡って実施していたのがこちら、
SMILE 愛と勇気づけの親子関係セミナーです。
4月からはじまった全16回のこのセミナー、ついにこの10月を機に修了しました。
通常は数日〜8回で終わるセミナーですが、Bingo!のために特別ロングバージョン約半年でじっくり研修を組んでもらいました。
今回は総集編ということで、わたしの感想や講師の関本初子先生からメッセージも頂きました!
親子関係や、子育てに悩みのある方、これから子育てをはじめる方色んな方に参考になるメッセージがたくさんつまっているので、ぜひご覧ください!
SMILEセミナー参加レポート①はこちら
参加レポート②はこちらからご覧頂けます。
サクッとおさらい!SMILE 愛と勇気付の親子関係セミナーとは?
過去2回の参加レポートでも紹介したのですが、まずは簡単にこのSMILEセミナーに関してご紹介します。
(すでに知っているよ!という方は次の章からご覧ください!)
SMILE 愛と勇気付の親子関係セミナーは「嫌われる勇気」でも有名な心理学者、アルフレッド・アドラーが提唱した「人は目的のもと生きている、幸せになるには勇気を持つ」という思想を元にしています。
それを子どもとの関係、例えば親と子ども、先生と生徒のような間柄で、普段のコミュニケーションをどのように円滑に進めるのかということをメインに考えるセミナーです。
セミナー前半の8回では「子どもの行動を正しく理解すること、傾聴方法」や「子どもが不適切な行動をした際の対応の方法や勇気づけの方法」、「課題の切り分け」等々、主に子どもを中心に学んでいきました。
後半の8回では「円滑にコミュニケーションを進めるための具体的な話し方」や「理想な家族なあり方」、「社会性のある子どもに育てるためのポイント」など、さらにテーマは子どもだけでなく、家族や社会というもっと大きなコミュニティでの話へと広がっていきました。
全16回を終えてのゆき先生の変化
毎回、目から鱗な情報が盛りだくさんなSMILEですが、その中からわたしが学んだことをちょこっとご紹介しようかと思います!
まずは子どもと自分の立場を考えなおすべし
SMILEを進めるうえで、とても重要な大前提として「子どもとヨコの関係を築こう」ということが出てきます。
ヨコの関係とは、自分と友達のような対等の立場でお互いを尊敬し、そして信頼している関係を意味します。
ヨコの関係と対比されるのが「タテの関係」、例えば上司と部下のようなどちらが偉い、優れているという上下の立場で
上の立場の人は命令したり、叱ったり、コントロールしようとします。
少し話は逸れますが、「子供の自主性を育てよう」ということをよく目にしますが
これを阻害しているのが従来型の「タテの関係」なんじゃないかと思っています。
普段から親や先生がタテの関係(この場合は大人が上で子どもが下)でいると子どもは
「お父さん・お母さんがやってくれるからいいや。」
「先生が教えてくれるから、それまで待っていよう。」
というマインドセットになってしまい、いつも受け身の姿勢になってしまいます。
一方で「ヨコの関係」が当たり前の家庭やクラスでは
「お父さん・お母さんが困っているから助けてあげよう」
「先生が教えてくれたやり方もあるけど、自分はこういうやり方も知ってるよ」
と、まるで友達に対して普段私達がしているような行動や発想に自然となり、
それが自主性なのではないかなと思います。
自主性を育てるという意味でも、あまり手をかけすぎず子どもの能力を信頼し、ときには見守ることも大事なんだなということがよくわかりますよね。
自分で他人に対する見方をコントロール
2つ目はSMILEの中でも繰り返し練習をする「勇気づけ」に関することです。
そもそも勇気づけとは、ただ子どもを褒めることではなく子どもに共感し一緒に喜ぶことを言います。
子どもがうまくできたことに対して褒めること、ご褒美を上げること自体が悪いこととは言えないですが、先程紹介した「タテの関係」の上の人がすることですよね。
一方で「ヨコの関係」を前提とした場合、子どもが何かうまくできた場合に同じ立場で喜ぶことが「勇気づけ」となります。
テストで良い点数を取ってきたら
「タテの関係の場合」だと「すごいわね。やればできるじゃない。ご褒美にゲーム買ってあげるわ。」となりますが
「ヨコの関係の場合」は「すごいじゃない!勉強たくさんしてたものね。わたしもすっごく嬉しいわ!」と一緒に喜ぶことで
子どもは「もっとがんばろう。」と思うようになり、さらにご褒美も必要ないのでお財布にも優しいですよね笑
また「勇気づけ」をする上で、子どもの短所・欠点に目を向けるのではなく、長所や才能に焦点をあわせることが重要とSMILEの中では出てきます。
そもそも短所や欠点も考え方を変えると長所にもなる、ということが出てきます。
例えば、
「この子はいつも落ち着きがなくって、しかもずっと喋っていてうるさいわ。」
と思っていたとしても、見方をすこし変えれば
「この子はいろんなことに積極的に挑戦して、社交的、表現力もあるわ。」
とポジティブに言い換えることができます。
人によって見方は様々ですが、わたしは何事においても殊更こどもに対してはいろんな側面の中からポジティブな見方をしようといま練習しています。
半年のセミナーを終えて、そしてこれから・・・
約半年、毎週月曜日はSMILE研修ということで、最初は「長いな〜」と思っていたのですが
会を追うごとに、自分自身の変化が見られ、さらにセミナー内で次回が最後ということを知ると「え、もう終わりなの!?」とすごく寂しい気持ちになりました。
セミナー内では、他のメンバーや講師の初子先生と「今週はこういうことがあって・・・」と色んな話をするのがとっても楽しく、さらに経験豊富な初子先生からのコメントやメッセージは毎回心が軽くなっていくことを実感しました。
新しいことを学べ、さらにタイトルにある通り、わたしがSMILEと勇気をもらえているなんて何だか得した気分(笑)
最後の講座で初子先生が「人によって講座の中で響く部分も、信じる部分もバラバラです。すべてを取り入れる必要はないので、自分が良いと思ったところをぜひ実生活でも取り組んでください。」と仰っていました。
いくら実践で学んだとはいえ、だんだんと忘れていってしまうものです。
SMILEで学んだ内容を、問題が起こる度に立ち返り、自分なりにアレンジしながらどんどん私だけのSMILE流 勇気づけを確立していけたらなと思っています。
そしてそれを、周りの子どもたちはもちろん、Bingo!の保護者の方や家族、友人達にシェアできるように日々精進していきます!
講師の初子先生にインタビュー!
ということで、これからは講師の関本初子先生にもインタビューしてみました。
通常より長いスパンだったBingo!でのSMILE講座ですが、通常の講座(数日のもの)と比べて初子先生の目から見て参加者の変化に違いはありましたか?
全8章あるSMILEの1章を2回に分けて行う講座運営は初めてだったのですが、その分、宿題を通して実践で学んでいただく機会が増えました。
宿題は、その日講座で習ったことを「実際の生活で実践してみて、その変化を見る」といった形式で、ただ机上の空論で終わらせずに自分の生活で活用してもらうことで
参加した皆さんがじっくり学び、SMILEで大切にしているアドラー心理学の「勇気づけ」がしっかり定着したと感じています。
SMILEセミナーはとくにどんな人におすすめでしょうか?
そうですね、まずはお子さんのいるお父さんお母さんであれば、
- 子どもの困った行動にポジティブに対応したい。
- 子どもの話を聴きたい、子どもに伝わるように伝えたい。
- 子どももママも自己受容できるようになりたい。
そんなことを普段から考えている方におすすめです。
もうお子さんが成長してしまったご家庭でも、「家族の雰囲気を明るくしたい」と思っている方、
お子さんがまだいなかったり家族とは別で暮らしている人でも、
- イライラ・不安・怒りなどの感情のコントロールができるようになりたい。
- 自分を受容できるようになりたい。自信を持てるようになりたい。
そんな方であれば年齢や性別関係なく参加できます。
初子先生から、これを読んでいる読者の方にメッセージを頂けたらと思います!
愛と勇気づけの親子関係セミナー「SMILE」では、
アドラー心理学に基づいた幼児期から思春期の新しい子育て法を学ぶことができます。
多くの人が、子育てを学ぶ機会がないまま、結婚し、家庭をもち、出産、子育てをします。
体験があるのは、自分が育った家庭、両親との関わりです。
そこには嬉しかった体験もあるし、もっとこんなふうに育てて欲しかったという思いもあるかもしれません。
子どもが自分で様々な課題に取り組み、自分の人生を輝いて生きていけるサポートをしませんか?
そんなヒントがSMILE にはたくさんありますよ。

最後は全員で記念撮影
初子先生ありがとうございました!
「わたしも受けてみたい!」という方はぜひ、以下のリンクより詳細をご覧頂けます。
4日間〜8日間のコースでオンラインでも開講しているので、ドイツやその他ヨーロッパお住まいの方はもちろん世界中からご参加頂けます!
投稿者プロフィール

- 日本とフィリピンで留学関連の仕事をし、2019年1月からBingo! Soroban Schoolで先生をはじめました。そろばんの先生をする傍ら現在ドイツでヨーロッパの教育を学んでいます!個人でブログも書いています。https://ykigchi.com
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