こんにちは!ゆき先生です。
Bingo!Soroban Schoolでは普段から様々な教師研修を実施しています!

現在実施しているのがこちら、
SMILE 愛と勇気づけの親子関係セミナーです。
4月からはじまったこのセミナーも気がつけば折返し地点まできました。
8回を受けて、ここまでで先生達にどんな学びがあったのか?変化があったのかインタビューしてみました!

なお参加レポート①はこちらから読むことができます!

【Bingo!教師研修】アドラー心理学を教育現場に。SMILEセミナー参加レポート①

「褒める」→「勇気づけ」へ M先生の授業での変化

Bingo! Soroban Schoolのそろばん授業を初めて見学した時に一番印象に残ったのは、すごく「褒める」授業であるという点です。
それから私自身も生徒の良い面を探し、「すごい!」「さすが!」とたくさん「褒める」ことを授業で行ってきました。

一方で、半ば無意識的にそうした褒め言葉が出てきてしまっているようにも感じていました。
SMILE研修の中で「褒美」ではなく「勇気づけ」が大切であると教えてもらい、ちょうど「褒める」ことに悩んでいた私にとって大きな変化がありました。

「褒美」と「勇気づけ」の一番の違いは、行動の結果だけでなく取り組んだ姿勢やプロセスに注目を与える点だと思います。

それからは、成功した時はどこがよかったのか、失敗した時は挑戦したことに対する評価や次に生かせるよかった点を見つけ出すなど意識的な声かけを心がけるようになりました。

授業の中での変化はありましたか?

SMILE研修では宿題があります。
取り組んでいる章によってさまざまですが、多くが「生徒のいい面に目を向けて、声かけをする」課題です。

そうした宿題を前提に授業に入ると、今までも楽しかった生徒との時間が、生徒の良い面を意識的に積極的に探して進んでいく授業になり、より楽しく、またより生徒の今まで気がつくことのできなかった良いところに気がつくようになりました。
生徒はどう感じているのかわかりませんが、SMILE研修後の私は5割増しくらいにクラスの誰よりも授業を楽しみにしていて、授業中も楽しんでいると思います。

先生の目から見て、子ども達の変化はありましたか?

はい、このSMILE研修をはじめて約2ヶ月が経ち、少しずつわたしだけではなく子ども達にも変化があるように感じます。

1点目は、できない・できなかったが言いやすくなっている点です。
私も小さい頃はそうだったのですが、なかなかできないことは言いづらいことです。私自身が「勇気づけ」を学んでからはできる・できないにかかわらず、いつも次につながる声かけを意識しています。そうしたことが少しずつ生徒に伝わり、できなかったこともどんどん報告してきてくれるようになりました。

2点目は、良い行動の生徒を「勇気づけ」ることで、できていなかった生徒もそれにならって注意せずとも変化してくれる点です。
授業前の準備や授業中の態度など、できていないことに注意を向けて叱るのは簡単です。
SMILE研修ではそうした行動を「不適切な行動」とし、「不適切な行動」には注目しないという態度をとります。注目を与えるのは、「適切な行動」のみということです。

そこで、できていない生徒ではなく、できている生徒に注目を与え、「勇気づけ」をするようにしました。すると、できていなかった生徒もそれにならって直接注意をせずとも自分で考え変化してくれました。
もちろんその生徒には、できたことに対する「勇気づけ」をします。それ以降は何も言わなくてもできるようになっていました。

このようにSMILE研修を受けて、私に意識の変化があるだけでなく、少しずつ生徒も変化して。成長していってくれているのかなと感じます。

A先生のご家庭での変化

8回の研修を終えて、「勇気づけ」が現段階ではまだ自分の中で、すべてを理解し、習得ができたとは言えません。
また子供達の変化はまだ正直なところよくわかりません。
しかし、私自身がすごく変化しているような気がします。
特に自分の言動に対して意識するようになりました。

私の中での変化を2つご紹介します。

子どものためにも、自分のためにも大事な「課題の分離」

第4章から「課題の分離」ということを学びました。
課題の分離とは、何か問題が起こった時にそれは誰がやるべき事か(責任はどこにあるか)を考える。
自分の課題ではない場合は、関わりすぎなくて良い、ということを学びました。
もちろん子供からヘルプ発言が出た場合や、こちらも関わった方が良いと判断した場合はこの限りではありませんが。

例えば、子どもがおもちゃを無くして泣きわめいていたとしてもおもちゃを無くしたのは子どもの課題(責任は子どもにある)ので
お父さん・お母さんが必死に探す必要はありません。(もちろん寄り添って、心のケアはします)

しかし私はよく自分でやった方が早いからと、子供の課題にも関わらず先回りをして準備したり、危険を回避してしまったり、問題の解決策を提案していました(パートナーに対しても)。
子供が消しゴムがない、読みたい本がない、となった際、自分で探そうともせず、『ママ~、消しゴムは?』『ママ~、あの本どこ~?』と聞いてくるのが当たり前の状況です。
私は魔法使いか?!と思うのですが、母親なので子供が置きそうな所がわかり私が探すとすぐみつかるのでやってしまいます。

その結果、私には負担がつのり、子供達は何もしないようになってしまう。
この誰の課題であるかを考える中で、私は今まで子供達の(パートナーの(笑))成長のチャンスを奪ってしまっていたんだ!と気づかされました!

日頃の自分と子供との関わり方によって、この先の人生が大変なものになるのか、はたまた子供が自立して、子供自ら先に進んでくれるのかが大きく異なってくる。
子供だけのためではなく、大人のためにも必要なんだと感じました。

またわたしは今までは子供が泣きわめいていると、なんとかしてあげなきゃ!と気負って心がギューと締め付けられていました。
しかしこの「課題の分離」を学んでからは、「子どもの課題」と「わたしの課題」をクリアにする事によって、今まで感じていた気持ちがスーッと抜け、楽になりました。
もし私と同じように感じてしまうお父さん・お母さんはぜひ実践してみてください!

大人の先入観をなくすと新しい発見がある

研修を通して無意識でしたが大人の常識や先入観、決めつけで子供と接していたなと気が付きました。

例えば、幼稚園で子供が時々おもらしをしてしまったとします。
今までは子供の心情も聞かずに、わたしの先入観で「遊びに夢中だったらそうゆう時もあるよね~」と楽観的に決めつけて半ばスルーしてしまっていました。
しかし研修を受けていくうちに、「なぜおもらしをしたんだろう?」と振り返ってみることに。
すると自分の幼少期に同じ事があったことを思い出しました。
どうしても先生にトイレに行きたいと言い出せなかった記憶です。

もしかしたら我が子にも同じことが起こっているのかも?とさらに踏み込んで考え接する事にしました。
無理にどうして?と聞くのではなく、SMILE研修で学んだ事を日々実践していく中で、我が子からふと、『今日お腹が痛くなったけど、恥ずかしくて先生に言えなかった』と言ってきてくれました!

わたしの接し方が変わることで、実際にどんなことが起こっていたのか知ることができたのは、親子の中でも大きな1歩だっと思います。

自分自身が子供に対してとった態度、発した言葉が果たして良かったのかどうか?
研修で教えてもらった方法で振り返りを続ける事によって、徐々に毎回どう声掛けした方が良いのか一歩踏みとどまって考えられるようになってきました。
もし感情が先にでてきてしまったとしても、怒っている最中に、あ~自分の感情が抑えきれなかった~、失敗~と思う事が増えてきたと実感しています。

まとめ

先生達ありがとうございました!
お二人とも研修で学んだ内容を実践しながら、少しずついろんな発見や変化がありました。
子ども達を変えることは難しいですが、子ども達と接する親や先生達の意識が変わることで子ども達の反応も自然と変わってきますね。

研修は残り半分、先生達や子ども達にどんな変化があるのか楽しみです!

投稿者プロフィール

ゆき先生
ゆき先生
日本とフィリピンで留学関連の仕事をし、2019年1月からBingo! Soroban Schoolで先生をはじめました。そろばんの先生をする傍ら現在ドイツでヨーロッパの教育を学んでいます!個人でブログも書いています。https://ykigchi.com