たまたま昨日気になる話~ドイツ人の大半は本を読まない、読んでもBild*くらい、算数もできない~をミックスのお孫さんを持つ方に聞いたのでちょこっと調べてみました・・・
*Bildはドイツの大衆紙。日本でいうところの夕刊フジ、東スポあたり?
こどもの5人に1人は読み聞かせをしてもらったことがない
こちらは読み聞かせに関してちょうど昨日の記事
Jedes fünfte Kind bekommt nie vorgelesen
こどもの5人に1人は読み聞かせをしてもらったことがない
以下超意訳でごめんなさい!
調査報告は負のスパイラルを示唆~10歳以下のこどもと一緒に本を読む親はどんどん少なくなっている。2歳から8歳のこどもに日常的に読み聞かせをする親の割合は61%。~800組の親への調査から
これは2019年より7%ダウン。逆に読み聞かせをしたことがない親は8%から20%に増加。
6歳の読み聞かせゼロ児=22%
7歳の読み聞かせゼロ児=34%これは2019年の3倍に増えているそうです。
Jedes fünfte Kind bekommt nie vorgelesen
おおもとの調査報告はこちら(ドイツ語)2008年から毎年の調査報告を掲載
お父さんかお母さんが、こどもの顔を見ながら、読み聞かせながらそこにいろんなやりとりもあったり、その体験はアプリやYouTubeの朗読動画とはまったく次元のちがう経験と思うんですけどね。
家庭環境の差は、学校に行っても最初から大きな差として現れるのではないかと思います。
そもそも、「話をある程度の時間聞く」というごく単純にそれだけとってみても。
こどもの時に本をもらったことがない
こちらはだいぶ前の調査になりますが、
「子どもの時に本をもらったことがない」・・・45%(14~19歳への調査)
「週に1回以上は読書する」・・・36% うち「毎日本を読む」・・・11%Lesen in Deutschland 2008
https://www.lesen-in-deutschland.de/html/content.php?object=journal&lid=863
ということは64%は本を読む習慣がない、読んでもたまにしか読まないということですね。
「本をもらったことがない」というのは、その記憶がない、本人がそういう認識をしているということで、事実かどうかはわかりませんが、それでもかなり衝撃的ですね。親が買ってくれたとかもないってことなんでしょうか・・・
ちなみに親が読書するかどうかという点についての調査結果は・・・
・10歳までの子どもを持つ親の42%が、まったく読書をしない、または、不定期にしか読書をしない、と回答した。うち、まったく読書をしない、は18%。
これはおおもとの調査データを見つけられませんでした。どなたか見つけたら教えてください。
さて、これらのデータ、日本の事情はまだ調べてないですが、気になります。
ことドイツにおいては、階級差、親の教育格差と家庭環境の問題、相当根深そうです・・・
日常本を読む、何かを学ぶのが当たり前の親を持つこどもは、それだけでもう素晴らしい環境にいることになるんだろうなと思いました。
より詳しくはこちら。ドイツ語OKな方はご参考ください。
Stiftung Lesen (読書財団?)
https://www.stiftunglesen.de/ueber-uns/forschung/studien
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投稿者プロフィール
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Bingo! Soroban School 責任者
そろばん教室でこどもたちと接するのが楽しくてたまりません。
自信を持って新しいことにどんどんチャレンジする子が一人でも多くなってほしいと願っています。
中学受験専門塾、中学高校受験塾の講師として15年あまりこどもたちに接したのち、紆余曲折を経て2013年ASOBO!、2016年そろばん教室を立ち上げる。2019年いしど式に加盟、全国珠算連盟認定教師。
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