深層心理学と河合隼雄先生

日本にユング心理学を紹介した河合隼雄さん。
大学生の頃に著書を読みまくりました。

最近、学校に行きたくない、トラブルが絶えない、不登校気味の子の相談をいただく機会が増えてきています。
お話をうかがううちに、もう一度河合隼雄先生の本を読んで勉強し直したくなって本を読みなおし、なんとYouTubeには先生の講義音声が上がっているのを見つけて聴きまくりました。すごい・・・

50年前の著書が現代社会・人間の問題の本質を見事にひも解いている!

まず一番気になって手に取ったのが「母性社会日本の病理」。
前に読んだのはもう30年近く前だったので、内容古いかも・・・と思ったらとんでもない!
それどころか、超リアルに今起きていることの本質を鮮やかにひもといていくではないですか。
最近言われたり議論されていることがすごく表面的に感じてしまうほど。
初めて読むかのように改めてすごい衝撃を受けています。

調べてみたら・・・
え???
初出がなんと1976年、ほぼ半世紀も前!!!

特に父性の喪失についてはすごく感じるところがあります。
現代は母性だらけになってしまっていないか。
社会が子どもを尊重するあまり、優しさを通り越して甘やかしてダメにしてはいないか?
ドイツにいるから余計にそう思うのかもしれません。

内容が深~いので、簡単に説明できないのですが、ちょっとこれを聞いてもらえればと思います。
一部だけ切り取るのはよくないと思いつつ、超忙しい現代人にまずはピンポイントで。
不登校だったり学校に行きたくない、つまらないというお子さんをお持ちの方は特に聞いてください!
こどもに関わっている人はぜひ、下の動画の23分20秒から34分30秒くらいまでの10分ほど、じっくり聴いてみてください!

現代人が陥りやすい思考のワナ 不登校の理由?!

~動画該当部分の超雑要約~
現代人は、あまりに便利になりすぎて、こうすればこうなる、機能的、効率的にと考えすぎるが、人間はそうはいかない。
全人的な関わりが必要になる。
ところが現代は、全人的なかかわりが少なくなりすぎている。
では、どう関わればよいか。

何が起ころうが大丈夫、という開かれた態度で接する。
余計なことをしない。
これは簡単なようでものすごく難しい。助けようとつい何かしてしまう。
私が助けるのではなく、相手の心の中に何かできあがってくると思えると待てる。

何か少しでもひっかかるところがあれば、ぜひ河合隼雄さんの著作にあたってみてください!

こどもに関わるすべての人に絶対知っててほしい! その1 深層心理学(ユング):河合隼雄先生
こどもに関わるすべての人に絶対知ってほしい! その2 「どの子も育つ 育て方ひとつ」鈴木鎮一先生
こどもに関わるすべての人に絶対知ってほしい! その3 「信は力なり」~山口良治先生

投稿者プロフィール

のぶ先生
のぶ先生
Bingo! Soroban School 責任者
そろばん教室でこどもたちと接するのが楽しくてたまりません。
自信を持って新しいことにどんどんチャレンジする子が一人でも多くなってほしいと願っています。
中学受験専門塾、中学高校受験塾の講師として15年あまりこどもたちに接したのち、紆余曲折を経て2013年ASOBO!、2016年そろばん教室を立ち上げる。2019年いしど式に加盟、全国珠算連盟認定教師。