めまぐるしく変化する21世紀。こどもはいったい何を身につけるべき?

そう考えるお父さんお母さんは多いことと思います。

ITスキル?それとも語学?それとも対人コミュニケーションスキル?!

先日フランクフルトでの夏期講習期間中に私の尊敬する方(Sさん)とそういう話題になりました。
Sさんは非常に幅広い分野の先端知識が豊富で、そこから導き出される哲学と言うか、未来へのビジョンに私はいつも教えられ、触発されています。

以下そのときの会話。

S:「世界的に有名なある人物が語っているんだけど、結局のところ人生、たった1つ、これだけあれば何とかなる、大丈夫って言うんだよね。なんだと思う?」

フランクな語り口でいきなりズバッと究極の問い。
もしいきなりこう聞かれたら、あなたはどう答えますか?

ドキッとしますよね。そんなもの、あるわけないよ、とたいていは思うかもしれません。
私はというと、自分なりの答えを持ち合わせていました。仕事柄、「こどもたちに対して自分は何を提供するべきか?」と四六時中考えているので。

私:「マインド、ですよね。」
(とはいえ、おそるおそる漠然とした回答で方向性を確かめてみる・・・)

S:「マインドって、意味が広すぎるなあ。どういうマインドだと思う?」
(そりゃあ、そうだ。でも、方向はよさそう。)

私:「自分はできるっていうマインド・・・自信
(ドキドキ・・・答えが返ってくるまでの間が妙に長く感じる。)

S:「そう、それ。」
(よかった・・・)

S: 「赤ちゃんって、自分ができないなんて思わない。むしろ万能感。だから大人のやることを真似してできるようになっていくよね。難しい言語習得だって、立ったり歩いたりだって、何回失敗しても繰り返しチャレンジしてできるようになっちゃう。できないなんて1ミリも思ってない。なのに、それが大きくなるにつれて、自分にはできないって思うようになっちゃう。いつ頃からそれが始まるんだろう?」

私:「こどもを見てるとやっぱり小学校に入ってから圧倒的にそういう子が増えますね。幼稚園までは、自分のこと天才だと思う人?って聞くと、はーい!と手を挙げる子が多いけれど、小学生ではほとんどいないですから。日本人は大人もこどもも自己肯定感が世界最低と統計が出てるから根本的な大問題ですよね。日本は家庭でも学校でも社会でも謙遜が美徳とされる教育、文化の中で育ってきてるから。自分を謙遜するだけじゃなくて親が子どものことを他人の前で卑下したりするのは本当によくないですよね。」

わかりきったようなことをつい口にしてしまう。日本のこども&大人の自己肯定感の低さは盛んに取り上げられて問題視されていますが、実は…

親がこどもにかける言葉について~まさかの調査結果とは?

S:「ところで、親がこどもに対してかける言葉の割合っていうのがあるんだけど、肯定的な言葉かけ否定的な言葉かけ、何対何くらいだと思う?」

私:「うーん、1:3くらいですかね?」

S:「まあ、どこの国でも否定的な声かけの方が多いんだけど、平均して1:17。1回ほめられるためには17回ディスられてるということ。これは日本だけじゃなくて、アメリカ、中国、ヨーロッパ、色々な国を調査した結果だそうで。」

えーっ?!そんなに?!うちはどうなんだろう?

あなたもそう思ったかもしれませんね。

1回ほめられるためには17回ディスられなければいけない。辛すぎる… でも、無意識にそうしてる可能性、大ですね(汗)

あれしちゃ駄目、これしちゃ駄目、何やってるの!もう、だから言ったじゃない!

それだけ否定的な言葉をたくさんかけられ続けて育ったら、それは自己肯定感低くなりますよね。世界平均が17倍ってことは、日本は30倍くらいかも?!

アメリカにおいてもやはり否定的な言葉かけの方が多いようです。

ドイツについては・・・また後で(笑)

 

「自分はできる」というマインド~自分自身への深い自信と自己受容

そうなんです。やっぱり、「自分はできる」マインドをしっかり確立すること、最重要です。

Bingo! Soroban Schoolの柱の中でも大黒柱が「自分はできる」、すべての出発点です。

↓Bingo! Soroban School の理念

BINGO! Soroban Schoolに関して

こどものうちも、大人になってからも、この先の長い人生で色々なことがあるでしょう。

昭和の頃のようにレールの上を歩いていけば大丈夫なんて時代ではありません。むしろ真逆です。※1

自分の幸せは自分でつくっていくもの。そのために色々なことにチャレンジし、学び、成長していく。その一番基礎の土台となるのが、「自分はできる」というマインドです。「僕は〇〇には自信がある」という、そろばんとか勉強とかスポーツとかジャンル限定の自信を超えて、「僕は自分自身が気に入っている。信頼している。」という、もっと深い、自分自身への信頼。自己受容。

これは考えてみれば幸せの前提条件じゃないですか? 自分が嫌いだけど幸せ、自分に全然自信ないけど幸せって無理がありますよね。

でも、時代が変化しようが、逆境に立とうが、この「自分はできる」マインドがあれば楽しみながら乗り越えていける、変化に対応して自分も変化していける。

教室での生徒との関りの中で絶対に育てたいもの、それがこの「自分はできる」マインドなんだと改めて思ったのでした。※2

そんな話をした翌日の授業で、起こったこと・・・(つづく)

 

※1 こちらも参考に!

これからの世界で必要な力を伸ばすには? ~The Future of Education – Yuval Noah Harari

※2 教室での様子もまじえて前にもこのテーマで書いてます。

「できる」って思う?「できない」って思う?

投稿者プロフィール

山片 重信
山片 重信
Bingo! Soroban School 責任者
そろばん教室でこどもたちと接するのが楽しくてたまりません。
自分に自信を持って新しいことにどんどんチャレンジする子が一人でも多くなってほしいと願っています。
学習塾講師から紆余曲折を経て2013年ASOBO!を立ち上げ、2016年そろばん教室立ち上げる。2019年いしど式に加盟、全国珠算連盟認定教師。