授業では、10分間計って検定試験の練習をします。

そして自分で〇付け、採点。

すると「50点しかとれなかった・・・」と言う男の子が。

できた、できなかった、どうとらえる?

「50点しかとれなかった・・・」という言葉に対して。

ここでそろばんの先生としてどういった行動を取るのがその子にとって一番よいのだろう?と考えます。

一瞬の間に色々な考えが交錯します。

私の場合には、そろばんを通じて、その子自身の根源的な力が伸びていってほしいという思いが強いので、それにはメンタル、マインドの土台をつくる方向にアプローチします。自信、自己肯定を深める方向に。それがこの先何をするにしても何よりまず大事なことだと思うからです。

幸せな人というのは総じて、自分に優しいそうです。

この場合なら50点取れた。よっしゃ! あと10点(6級以上はあと20点)で合格点!次は60点取ろう!という具合に。

「できない」マインドから「できる」マインドへ

ロジャー・バニスターという陸上選手の有名な話があります。彼は、1950年代に、人間には絶対に不可能だと言われていた1マイル4分の壁を越えて見せました。すると、その後、その4分の壁を超える選手が次々に現れたのです。

バニスターだけならまだしも、なぜ他の選手まで次々に4分の壁を超えるようになったのでしょうか?

バニスターが壁を超えたことで、「できない」「ムリ」というマインドから自分も「できる」というマインドに変わったことが一番の要因ですね。

目の前の目標に集中する

さて、なぜバニスターは絶対に不可能と言われた4分の壁を突破することができたのでしょう?

意外に思うかもしれませんが、その理由はなんと、

4分という大きな壁を目標にすることをやめたからだというのです。

どういうことでしょう?

バニスターも、何度もチャレンジしては挫折を繰り返し、心の中でどこか「やっぱり4分を切るのは無理なんじゃないか」と思ってしまっていたそうです。

そこで、考え方を変えました。

人間は、ほんのちょっとずつなら成長できる。そのほんのちょっとの成長が積み重なれば、大きな成長になる。だから、自分は4分を目指すのをやめて、毎回の大会ごとに16分の1秒だけ速く走ることだけを目指そう、と。

小さな目標達成を積み重ねる

その結果、4分という巨大な壁を越えてしまったのです。

「できない」ことにフォーカスしない。
高すぎる目標に固執しない。

「できる」ことに集中する。「達成できそうな目標」に集中する。

こどもを見ていても、やはり「できる」ときは楽しくてノリノリ、「できない」ときはモチベーションダダ下がり。

同じ50点という結果であってもマインド次第で「できない」を「できる」に変えられます。
のです。そうしたら楽しい方がいいですよね!

できていることに気づいて!

読み上げ算では、スピーディに読み上げられる数を間髪入れずにそろばんに入れていかないと途中で脱落してしまいます。

10口(10回の加減)の7口目くらいでストップした子が発した「ムリ!」「ダメだ!」「できない!」という言葉。

私からしたら、「すごいな、よく7口目までついてきたな~」というのが正直な感想。つまり、70点!

ところが、その子は自分に0点の評価をくだしてます。
こんなにもったいないことはない!

自分のできている部分を見る習慣をつけること。できていることに気づかせてあげること。

「10口読むけど、全部できたらすごすぎ。7口までできてたじゃん、すごい!」

 

「できる!」を口癖に

子供と接しててよくあるのが、何か新しいことにチャレンジしようという時に

「ムリ」「できなーい」

と反射的に答える子、結構多いです。

「できない」「ムリ」が口癖になってしまってます。無意識レベル。だからこそ怖い。

本当はできるのに「できない」、「ムリ」を口癖にしてると「できなくて当たり前」になります。
結論が「できない」と固定するので、できない言い訳を探すのが上手になります。
マイナスの自己暗示をかけているようなものです。

どっちが楽しいと思うか、聞いてみましょう。

『できる』と『できない』

『いろんなことができる』の『何も出来ない』

『楽しい』と『つまんない』

『できるって思う』と『できないって思う』

 

日本人のメンタリティーは損?

「日本人はね、すごく損してるんだよ」

本当はできるのに、謙遜して「できません」って言っちゃう。「自分なんて大したことない」って言っちゃう。

お前は「できない」「大したことない」って毎日言われたらどう?

イヤじゃない?

それを自分で自分に毎日言ってたら、言われてる自分がかわいそうだと思わない?

みんなの身体は40兆個くらいの細胞でできています。○○くんは1人じゃなくて、40兆人の集合体、合体ロボです。そのリーダーがそんなこと言ってたら、細胞たちかわいそうでしょ。

なんてことを言ったり。

本番での強さ

そろばん・暗算の検定試験、この子は絶対大丈夫という子が本番にまさかの失敗で不合格になることがたまにあります。その逆に、まだちょっと足りないんじゃないかと思う子が、本番で自己ベストをたたき出して合格することも。

これもやはり根本的にはメンタリティだと思うのです。

例えばこちらの子たちは、サッカーでも大して技術もないのに自信だけは立派です。そして、本番で普段以上の力を出すような子が少なくないのです。日本人は、高い技術があるのに自信があまりない。本番に弱いことが多い気がします。少年サッカーでも、サッカー留学で来ている若者と接してもそう思うことが多々あります。

本番の強さって、心の底から自分を信じているかどうか、なのかなと思うのです。そこを強くできるようにサポートしていってあげたいですね。

投稿者プロフィール

のぶ先生
のぶ先生
Bingo! Soroban School 責任者
そろばん教室でこどもたちと接するのが楽しくてたまりません。
自分に自信を持って新しいことにどんどんチャレンジする子が一人でも多くなってほしいと願っています。
学習塾講師から紆余曲折を経て2013年ASOBO!を立ち上げ、2016年そろばん教室立ち上げる。2019年いしど式に加盟、全国珠算連盟認定教師。