こちらの記事は前回のつづきになります。

前回の記事はこちら

学ぶために一番必要なこと② どっちになりたい? できない理由を探す人 VS できる方法を探す人

 

 

前回までのまとめ

 

何かを学ぶときに大事なことっていっぱいあると思います。が、順番をつけるとしたら、一番大事なことって何でしょうか?

それは「マインド」

できる前提に立って、「どうやったらできるか」を考える。

「教育で世界を変える」と目標を掲げ、驚異的な成果を上げたRoom to Read創始者ジョン・ウッドの言葉を紹介しました。

僕が考えたいのは「できない理由」じゃなくて「どうすればできるか」ってこと。

 

今回は、コーチングの祖、トニー・ロビンスの言葉をご紹介します。

 

Ask better Questions ~よい問いかけをする

 

マザーテレサ、ネルソン・マンデラをコーチングしたという、コーチングといえば真っ先に名前があがるほどの人です。

この投稿にある言葉がとてもよいので、よければ英語原文を読んでみてください。

 

超要約してみます。

 

1 よりよい問いかけがよりよい結果を生む。

よりよい問いかけとは:目標・ゴールを明確にする問いかけ

 

2 問題ではなく解決(ゴール)に意識をフォーカスさせる問いかけをしよう。

「算数ができない」という問題を抱えているときに

できていないこと=問題に意識を向けるのではなく、「こうなりたい!」というゴールに意識が自然と向くような問いを立てます。

「どうなったら嬉しい?」「どうなりたい?」

 

3 そのために何をしたらいいのかを問う。

ゴールを意識できたら、あとは現状とのギャップをどう埋めていくか。

「じゃあ、何したらいいと思う?」

 

要するにゴールから逆算するように問いかけで持っていこうってことですよね。

問題の泥沼にはまってしまいる現状から考えるのではなく、ゴールから考えるようにしていくと道が開けます。

 

未来は現在の延長上と思うと自分で可能性を狭めてしまいます。

未来は自由に想像してつくっていいんです。

その方が楽しいですよね?

 

だから、今抱えている問題ではなく、それが解決された未来をイメージできるように問いかけます。

 

例えば料理をするときにこんな風につくりたいって頭の中で先にイメージしますよね?

ネギを切るのに輪切りにするか、白髪ねぎにするか、輪切りならどのくらいの太さで、縦切りならどのくらい細く?

何の料理をつくるか、できあがりのイメージがあるからねぎの切り方もイメージできます。

歌を歌うときにも、既にイメージがありますよね。そろばんも実は同じです。

なんでもゴールから逆算です(笑)

 

先生、親のあり方 ~ 教えるのか、問いかけるのか

 

先生や親は、こうした原理原則を意識した問いかけをしていくことでこどもが自分で成長するのを適切にサポートすることができます。

しかし、結果を急ぐとついつい、1、2、3の問いかけをすっとばして解決策をいきなり与えてしまいがちです。

 

「こうしたらどう?」

「これやるといいよ」

 

前々回の記事で書いたことに戻りますが、「こどもの成長」と「そろばん・算数の上達」のどちらが上位目的なのか?

というところがホントに大事ですね。

ついつい教えて早くできるようにと一所懸命になってしまいがちですが、問いかけることも同じかそれ以上に大切ですね。

問いかけることによってこどもの中から引き出す。

ドイツ語では、育てるというニュアンスのErziehungという言葉があります。ziehen(引っ張る)の派生語で、引き出すという意味合いですが、こどもの教育を指して使われます。

 

「どうなりたい?」「どうしたい?」

「それには何したらいいと思う?」

 

問いかけによってこどもの可能性をどんどん引き出していけると嬉しいですね!

これはもうひとつ、非常に大事な「自己決定」というテーマにもつながります。この話はまた改めて。

前々回の記事

学ぶために一番必要なことって何?

 

 

思うは招く

 

最後に植松努さんの超有名なTEDでのお話をご紹介します。ご存知の方も多いことと思います。

 

これは感動、まだ見てない方はぜひ見てください!

 

 

まとめ 結局大事なことは、すごくシンプル

 

ジョン・ウッドの言葉もトニー・ロビンスの言葉も植松さんの言葉も全部同じです。

共通するのは、

 

① できるという前提に立つ。

② どうやったらできるかを考える。

 

シンプルにこれだけ。

そして、問いかけによって①(ゴール)のイメージを強くして②を引き出す。

もちろん、そのあと行動しない限りは結果は出ません。でも、「こうしたらできるはず」と考えたらやらずにはいられなくなるでしょう。

逆にそれを考えずに無意味な努力を重ねてしまっている人が非常に多いことも確か。

だからこそ、この2点、しつこいですが

① できるという前提に立つ。

② どうやったらできるかを考える。

 

このマインドを育んでいくことが学ぶ力を伸ばしていくのに一番必要なことだと思っています。

ここまで読んでくださったあなたはどう思いますか?

 

次回はちょっと日数開いてしまうと思いますが、その次のステップについて書いていこうと思います。

当然マインドだけではただの夢見る人で終わってしまいます。まだスタート地点に立っただけ。ただ、向いている方向はゴールの方を向きました。次は、

どうやったらできるかを考える。

具体的にどうしたら?

その次は、継続して行動するためには?

順を追って書いていこうと思います!