クリスマスから元旦も盛り上がっている毎日そろばんチャレンジ、最終日にプレゼント発表しますのでお楽しみに!

もういやだ!そろばん大嫌い!

さて、質問コーナーでは可愛い質問、するどい質問、ほのぼの報告など色々もらって毎日読んで回答するのが楽しみになっているのぶ先生です。

こちらはメールでいただいた質問なのですが、すっごく大事なポイントが詰まっているので紹介させていただきますね。

そろばん大好き、できるときはすごく調子よくどんどんやって楽しい!という子です。が・・・

 

コアラです。いつもお世話になっております。

今8級の割り算以外を進めていますが、見取算と見取暗算で、ものすごく間違えます。全問解いても半分くらいしか正解しないので、間違えたところをやり直しますがやり直してもやり直してもなかなか正解しなくて、またすごくイライラして「もういやだ!そろばん大嫌い!」となっています。

この場合、間違えても8級を頑張って進めるべきか、割と簡単にできる9.10級を繰り返しやるならどちらの方がいいのでしょうか?本人はポイントを稼ぎたいので簡単なのをたくさんやりたいようなのですが…。

どちらの方が本人の成長のためにいいのでしょうか?

みとり算、本当に大変ですよね~

10口とか15口を計算して1ちがいとか。どこでまちがったかわからないからもう一回全部やり直すしかない。やり直してもまた答えが合わない。

そうすると当然、イライラして「もういやだ!そろばん大嫌い!」

となるのは自然なことと思います。私もそうです(笑)

 

問題が起きたとき、まず大事なのは「何にフォーカスするか」

さて、今2つの問題が目の前につきつけられています。

・みとり算(たし算ひき算を10回連続)がなかなかできない

・イライラしてそろばん大嫌い!と言っている

 

お医者さんと一緒で、アプローチは2種類あります。
風邪でお医者さんに来た患者に対して

 

① 対症療法で解熱剤、抗生物質、下痢止め処方

② 根本的なアプローチで免疫力向上のための食生活、運動、睡眠の質向上による基礎体力づくりの指導

 

この場合、どちらが良い悪いではなく、危険な状態か、まだ余裕があるか、などどちらが今の患者さんにあっているか、ということなのかなと思います。

そろばんで言ったら、検定試験まで1週間しかない!という状態か、そういう期限に迫られていないか、など。

 

どちらの方が本人の成長のためにいいのでしょうか?

お母さまが見据えていらっしゃるのはここ。お子さんの成長ですよね。私ももちろん、成長>>そろばん という価値づけです。

こどもの成長にフォーカスして対応を考えましょう。

 

困難な状況=こどもが成長するためのビッグチャンス

ピンチはチャンス。よく聞く言葉です。でも、それを心の底からそう思って実行するのはなかなか難しいですよね。

「我が子が困難にぶつかって大変」という状況を「成長するためのビッグチャンス」と捉えてみましょう。

なんだか楽しくなってきませんか?

色々アイデアもわいてきませんか?

 

私も新年早々にこれは素晴しいプレゼントをいただいた。そう思って、どういうアドバイスをするのが一番良いのか、真剣に考えました。

この子の性格、これまでの様子を踏まえて一番必要なことは何だろう?

 

自分で問題解決するチカラ

今回に限らず何か困難にぶつかったときに、ベストは本人が自分で対応策を考えて乗り越えられるようになること。

そう考えて以下のようにお返事しました。

 

コアラさん

明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします!子コアラくん、毎日がんばっててすごいですね!

できないときに「できない」という状態に今は意識をフォーカスしてしまっていますが「どうやったらできるようになるかな?」と

 

「できる方法をさがす」いうことに意識を向けるようにしていきたいですね。今年の目標にしましょう!
「どうやったらできるようになるかな?」を

先生や親に考えさせるのではなく、子コアラくん自身が考えるようになっていくと飛躍的に成長しますね

 

ポイントは次の2点だけです。
1 スモールステップにする。
2 自分ができる範囲内のぎりぎりかやや下くらいを練習する。

 

9級=5口、8級=10口
跳び箱の段を一気に5段も高くしてるようなものですよね。
そういう話をしながら、じゃあ、5段はできたんだから6段ならできるかな?7段はどうかな?そういう問題ないかな?バーチャルそろばんでできないかな?フラッシュでできないかな?

 

ちなみにバーチャルそろばんでは5口=9級、7口、10口=8級、12口、15口=7級とバリエーションがあります。フラッシュも4秒か3秒にして口数は自在に変更可能です。また、5口をスピードアップする練習もできますね。

 

うまくいかないときに、

押してダメならひいてみる、

真っすぐがダメなら回り道、常にうまくいく方法をさがす、

そういうマインドにさえなれば解決法はいくらでも自分でつくりだせるようになっていきます。

 

マインドはすぐには変わりませんが、

小さなことでも自分で考えて実行して実感、経験を重ねていくうちに少しずつ強化されていきます。

それには、ポイントの1番目、2番目とも同じことなのですが、

 

小さな「できた」「少し上達した」をたくさん積み重ねていくのが一番です。

 

新年にとても大切なテーマをいただきありがとうございます!
今年もよろしくお願いします!子コアラくんにとって楽しく、豊かな成長の1年になりますように!

のぶ先生

 

そうでした。

自分はできる前提に立つ。どうやったらできるかを考える。

一番大切なのはこのマインドなんです。

できて当たり前。できないのはおかしい。

そう思ってる人は、「できないかも・・・」などとは露ほども思わないので、できるようになることだけを考えてその方法を探します。

もうシンプルに必要なのはそれだけと思っていいんだと思います。

このテーマに関していくつか素晴しい言葉があるので、次の記事でご紹介してます。

学ぶために一番必要なこと② どっちになりたい? できない理由を探す人 VS できる方法を探す人

 

その前に実は同じテーマで、前にも記事書いてたのでこちらにご紹介します!

たった1つだけ、これがあればOK!~フランクフルト夏期講習を終えて①

 

たった1つだけ、これがあればOK~フランクフルト夏季講習を終えて②

投稿者プロフィール

のぶ先生
のぶ先生
Bingo! Soroban School 責任者
そろばん教室でこどもたちと接するのが楽しくてたまりません。
自信を持って新しいことにどんどんチャレンジする子が一人でも多くなってほしいと願っています。
中学受験専門塾、中学高校受験塾の講師として15年あまりこどもたちに接したのち、紆余曲折を経て2013年ASOBO!、2016年そろばん教室を立ち上げる。2019年いしど式に加盟、全国珠算連盟認定教師。