前回は、集中力を高めるための5つの方法について記事にしてみました。
この記事は、その続きです。

集中力を高めてハイパフォーマンスを出す方法について脳科学からのアプローチを紹介

そもそも、小さな子が楽しいことに夢中になるときの集中、没頭はすごい、最高です。

ってことは?

もともと誰でも素晴らしい集中力は持ってる

ってことですよね?

もしかしたら私たちオトナが、集中したいこどもをあれこれ邪魔しているのではないか?とすら思ってしまいます。

「今のこどもは、とにかく忙しすぎたんだな、とコロナ期間に気づかされました」

「こんなにたっぷり時間があって、こどもたちが好きなことをたっぷりできて。自分も普段気づけないことに気づいて。これは、コロナからのプレゼントですね。」

先日、何人かのお母さん方がみなさん同様に話していらっしゃいました。

確かに・・・

そう、6時間も絵を描き続けるとか、なかなかできる状況にないですよね(笑)

でも、学校の宿題とか、やっぱりそんな夢中でやるなんてそうそうできません。何かいい方法ないでしょうか?

今回は、

集中モードに入りやすくなる状況づくりの工夫って?

についてまとめてみました。

集中モードに入りやすくするには?
♦ 楽しみ脳になる訓練する
♦ 心理的安全・安心の確保
♦ 小さな「できた」を認識させる声掛け
♦ 依存型にならないように

 

楽しみ脳になる~過程を楽しめるようにして好循環を生む

パブロフの犬の条件反射の実験、ご存じでしょうか?犬にベルが鳴ると常にえさがもらえるということを繰り返すと、ベルが鳴るだけでよだれが出る、というアレです。

〇〇をやると嬉しい、楽しいと思うことがいつも起こるようにします。いわゆる「刷り込み」ですね。お子さんに対する声掛けによってこの「嬉しい」「楽しい」が沸き起こるようにすることができます。

宿題などやらなければいけないことと「楽しい」「嬉しい」という感情を意図的にリンクさせることを繰り返します。モノやアメで釣るのはなるべく避けて、達成感、自信といった内的な充足感を持てるような声掛けがいいですね。これを「結果」に対してよりもむしろ「過程」に盛り込むことが非常に大切なポイント。

ゲームで言えばプレイ中にアイテムをゲットするとかコインを獲得してポイントが増えるとか、ペットが育つといったいわゆる「報酬系」を刺激する要素がこまめに盛り込まれていますよね。

もう少し具体的に、どんな声掛けをしたらよいか、見ていきましょう。

心理的安全・安心の確保

まず、関係性ありき。なので、土台として以下のような態度で心理的安全・安心状態をつくることが大切です。

心理的安全性はやる気も集中力も高め、生産性が格段に上がるという研究結果があります。

「当たり前」ができるのはすごい

簡単なものでも、やらなかったらゼロ。やっただけですごい。さらに、簡単なことでも「これは難しいよ~」と言ってやってもらうと小さなことでも大きな報酬になります。

よいところ探し

親としては、どうしてもお子さんのできていないところが気になりますが、まずはお子さんの当たり前のことでもいいから「できていること」を見つけることを自分に課してみてください。いつもこれをしていると見え方がちがってきます。自分が変わると、お子さんも自然と変わります。

ありがとうと言う

お子さんに「ありがとう」と意識的に声をかけてみてください。感謝の気持ち、言葉は言われた人にも言った人にもドーパミン、エンドルフィンなどの快をもたらすホルモン分泌を促すそうです。

あきらめる。けど、あきらめない。

しょせん、こどもは思い通りにはなりません。逆にオトナの思い通りになるような子では心配です(笑)

できないことも、「今は」できないけど、「必ず」できるようになる。と信じて接すると気持ちがラクになります。そうした親からの「信頼」の気持ちをこどもは敏感に感じ取ります。

また、どうしても時間がかかる子もいます。これも、「必ずできる」ようになると信頼して待ちます。

心理的安全、信頼の重要性については以前こちらの記事にまとめました。

幸せな子に育つ ~ 幸福度の高い組織をつくるには

これらを普段から行って、その土台の上で、私は以下を意識して行っています。

小さな「できた!」を1つ1つ言葉にして認識させる

指導の際は、その子の段階に応じてですが、場合によってはかなりこまめに声掛けをすることがあります。

問題をやって答え合わせをすると、〇か✖か。

答えが合わなかったときにほとんどの子は自ら「ゼロ評価」しがちです。でも、できている部分がゼロということはまずあり得ません。ほぼできているのにどこかで1つまちがえただけかもしれません。

例えば5ステップ踏まないといけないような問題があるとします。

1問の中に小さな「できた!」が最低5回はあるのです。

その1つ1つのステップのたびに、「そう!」「ばっちり!」「すごい!」と言葉にして、「喜び」を伝えています。

「できている」だけでなく、「相手を嬉しい気持ちにしている」ことを認識してもらいます。

昔は、これを意識してかなり演技が入っていましたが、最近は地になりつつあります(笑)

そして、その方が相手も自分も楽しいのです。

 

ただ、先生が常に付き添って盛り上げないと自分ではできない、という依存型にはなるのは避けたい。

なので、できるだけ教えない方がいいと思っています。

依存型にならないために

他にもスタンプシートとか、ごほうびアイテムとかあの手この手を使って世のオトナはこどもを勉強させようとアイデアを絞り出しています。ただ、本質的には、目の前に常にニンジンをぶらさげてやる気を出させるパターンでは、ニンジンがなければやる気が起きない。それって受動的で他者に依存する人間にしてしまうのでは? と思ったりします。こどもが真似して自分でそうしたモチベーションアップの工夫をやれるようになったら逆にすごいですが。

こどもを依存型にしてしまわないためにも、オトナは、本当に必要な時はしっかり寄り添う。でも、基本的にはできるだけ離れながらもしっかり見守る、その見極めと切り替えがとても大事なのではないでしょうか。目の前の単元の習得度合いにばかり必死になるよりも、学ぶ力・姿勢・学ぶことが好きになる素地をつくることを常に心に留めておきたいものですね。

そろばん教室の授業の構成は、「指導」クラスと「検定練習」クラスに分かれています。「検定練習」クラスでは先生に頼ることはできません。自分で取り組んで振り返ってという学び方を学ぶ練習としてうまく機能させていきたいと思っています。

まとめ

信頼ベースの心理的安全・安心を確保する4つの行動

  1. 当たり前ができるのはすごい
  2. よいところ探し
  3. ありがとうと言う
  4. あきらめる。けど、あきらめない。

小さな「できた」を認識させる声かけが有効

依存体質にしないように注意が必要

 

まだまだ大事なことが、

つづく・・・

 

投稿者プロフィール

のぶ先生
のぶ先生
Bingo! Soroban School 責任者
そろばん教室でこどもたちと接するのが楽しくてたまりません。
自分に自信を持って新しいことにどんどんチャレンジする子が一人でも多くなってほしいと願っています。
学習塾講師から紆余曲折を経て2013年ASOBO!を立ち上げ、2016年そろばん教室立ち上げる。2019年いしど式に加盟、全国珠算連盟認定教師。