突然ですが、めちゃくちゃ集中して自分じゃないような感覚になったことってありますか?

普段の力の数倍も力が出せる瞬間。自分でもびっくりしちゃうような。私は、今まで5回、そういう特別な経験がありました。

先日、「集中」に関してこちらの動画が非常に勉強になったので、ご紹介&自分なりに他にも調べてまとめ直してみました。参考になれば幸いです!

動画はこちら。NewsPicks Weekly OCHIAI シーズン3 ゾーン

 

 

まず楽しむ。それが一番!

脳科学の研究で、集中状態にも色々あることがわかり、どうやったら集中状態に入りやすくなるかなども随分解明されてきたそうです。

興味を持っていること、好きなことに没頭する集中ってすごいですよね。

私は幼児のとき、6時間ひたすら絵を描いてたそうです(笑) 大学生の頃はピアノにはまって10時間練習したことも(笑)。今は、もうムリかも。

ということで、集中力を高める方法、まず結論から。

一番大切なことは、「楽しい気持ち」

よい集中状態に持っていきやすくなるホルモンを分泌させるトリガー(きっかけ)が、「楽しい気持ち」

同時に適度の緊張感がよりパフォーマンスを引き出します。

具体的には、βエンドルフィン、ドーパミン、ノルアドレナリンという脳内物質が関与しています。

この仕組みを知って活用することで意識的に高い集中時状態に持っていくことができそうですね。

集中力を高める2つのポイント

楽しい気持ち
適度な緊張感

 

やる気を高め、持続させる好循環を生む5つの方法と脳内物質

楽しくて夢中で取り組む、そのような集中状態をつくるには、次の5つが大事。

最適な集中状態をつくるための5つの方法
1. 好きなこと、興味のあることに取り組む
2. まず、楽しい気分にしてから取り組む
3. 適切な(精神的)報酬のサイクルをつくる
4. 結果よりも過程そのものを楽しむ
5. 適度な緊張感

 

1. 好きなこと、興味のあることに取り組む

これは言わずもがな。そろばん教室でも、本が好きな子の没頭の仕方は本当にすごいです!それがレゴだったり、絵だったり、こどもによっていろいろ。このような集中状態になる原動力が、脳内物質のドーパミン。「ワクワク」「期待感」「うれしい」「やりたい」「感動」のような気持ちになると分泌されます。このドーパミンは、やる気や記憶を高めるということが科学的に実証されています。

好き・興味とワクワクが、やる気のもと=ドーパミンを分泌する

 

2. まず、楽しい気分にしてから取り組む

当たり前ですが、いやな気分のときとリラックスした良い気分のときでは、良い気分の時の方が集中して仕事もはかどりますよね。世界中で「アイスブレイク」が行われているのも、まずは緊張をほぐして楽しみ、リラックスすることで次のステップでよいパフォーマンスを引き出すために必要だから。

この楽しい気分になったときに分泌されるのがエンドルフィン。エンドルフィンは、ドーパミンの効果を何倍にも高めることが知られています。

楽しい気持ちが、脳内麻薬とさえ言われるエンドルフィンの分泌を促して、注意力、集中力、記憶力を覚醒させる

 

3. 適切な(精神的)報酬のサイクルをつくる

好きではないことに取り組むときも、適切な報酬設計をすることで、楽しい気持ちを呼び起こすことができます。

大人でも、例えばダイエットしたい場合。運動しなきゃ(面倒くさいしつらいけど)、糖質制限しなきゃ(美味しいものいっぱい食べたいけど)、生活リズム整えなきゃ(夜更かし好きだけど)。面倒だけど、いやだけど、ダイエットして美しくなった自分の姿にうっとり?する姿をイメージしたら、よし、やろう!と思えますよね(笑) 具体的な報酬をイメージして気分を上げているんです。

子どもの場合は、やはり声かけの効果が大きいです。アメやモノで釣る外的な報酬には弊害ありますのでほどほどに、内的な喜びを報酬にできれば理想的です。それは声かけの工夫で可能です。

声かけは、実はなかなか難しくて、ちょっとの意識の違いが大きな違いをもたらします。例えば、これをやるとお母さんがほめてくれる、すごいねって言ってくれる。最初はそうした「承認欲求」からかもしれませんが、繰り返されるうちに「承認欲求」から一段階上の内的な喜び、充足感(達成感、成長実感、自分はできるという実感、自信)に移行していくことを目的にするとよいですね。
 

報酬(内的な充足・喜び)に対する期待がドーパミン分泌を促す

 

4. 結果よりも過程そのものを楽しむ

声かけとも関連してきますが、結果だけを見ずに過程を認める、ほめてあげることが非常に重要です。ただ、個人的には、「ほめる」という日本語が上下関係を意識させるので好きではありません。「よくできました」的な上から目線ことばではなく、「すごいね!」「こんなにできたの?!」「さすが~」という喜び、驚きの感想を言葉にしてあげるようにしています。

そして、ついついオトナは結果ばかりに気をとられがちですが、がんばっている過程が素晴しいんだよっていうことをリアルタイムで声掛けしてあげることをおすすめします。そろばんでは、みんなが取り組んでいるときに、黙って見ているのではなく「うわ、すごい集中してるね~」「かっこいい!」「姿勢がいいね!」と声かけをします。

たとえ10問中2問しか正解できていなかったとしても、過程を認め、できている2問を認め、2問できたんだからほかもできるってこと!と取り組んだ過程も結果も喜びにつながるように。

あとで出てきますが、過程を楽しめるようになると最高の境地です。

取り組んでいる過程自体が楽しみ・報酬(内的な充足・喜び)になると最高の好循環

過程を大切にする具体的な声かけについてはこちらの記事が参考になります。

正しい幼児期の「褒め方」知っていますか!?

 

 

5. 適度な緊張感

ここまでは「楽しい気持ち」にフォーカスしたものばかりでしたが、それと同時にあった方がよいのが「適度な緊張感」。

いわゆる究極の集中状態「ゾーン」に入った人はみな、緊張感がありながらも非常に落ち着いた状態にあるそうです。

これにはまた別の脳内物質、ノルアドレナリンが関与して、パフォーマンスを一層高めてくれます。

適度な緊張感=スリルをもたらすには、制限時間の設定が効果的です。「締め切り効果」と言われたりします。

締め切り効果=適度な緊張感がノルアドレナリン分泌を促し、パフォーマンスを高める

 

やる気を高め、持続させる好循環を生む5つの方法と脳内物質

好き・興味あるものに取り組む
楽しい気分で
適切な報酬設計
過程を楽しむ工夫
締め切り効果で適度な緊張感

要は、自分を楽しませてノせていけるかってことですね!

この中で4つめの「過程を楽しむ」ということが一番重要ではないかと考えています。

学ぶこと自体、練習すること自体が楽しければ、それは集中してどんどん伸びますよね?

ご紹介した動画の最後に落合陽一さんが名言を残しています。

「楽しいってことの方が勉強になるってことより重要だから」

落合陽一さんのハイパーパフォーマンスを生み出している土台は、凄まじい好奇心。だから、これまでにあらゆる分野(科学はもとより、政治、経済、歴史、哲学、文化、芸術、古典などなど)を興味を持って学び、凄まじい知識量を培っています。学びの天才、ですね。

その落合さんにとっては、学びも仕事も「遊び」。すべてを楽しんでいるんですね。

次回は、この点、「過程を楽しめるようになるには?」にテーマを絞って書いてみたいと思います!

投稿者プロフィール

のぶ先生
のぶ先生
Bingo! Soroban School 責任者
そろばん教室でこどもたちと接するのが楽しくてたまりません。
自分に自信を持って新しいことにどんどんチャレンジする子が一人でも多くなってほしいと願っています。
学習塾講師から紆余曲折を経て2013年ASOBO!を立ち上げ、2016年そろばん教室立ち上げる。2019年いしど式に加盟、全国珠算連盟認定教師。