少し前の授業中のこと。
嬉しくなる瞬間がありました。

年長さんが語りだす

そろばんの合間の短いイメージトーク

「なにかみんなに聞いてほしいことある人!」
「はい!!」
と瞬時に手をあげる年長さん。

クラスには年中さんから5年生まで色んな年齢の子がいます。
「あのね、このプリンとね、」
と自分のやっている6級の導入プリントを見せて・・・

僕は内心、おお、みんなに通じない話だ、と思いつつ
「うん、うん」
と先を聞きたがると・・・

「こことここで新しいことやって、ここはそれがまた出てくるんだよね。だから僕、こう思うんだ。」

僕は内心、おお、語ってる!!!誰もついていけないぞ~
でも、すごいよくわかってるな~と感心しながら「うん、うん」

練習問題の構成を見抜いちゃってるんだからすごいですよね。そして、その構造をうまく活用しようという方向に頭を使う年長さんって・・・

「だからね、ここは時間計ってやったらいいと思うの」

みんな聞いてます。
これはチャーンス!

「すごい!!! みんな、○○くん今何歳でしょう?」
「6歳? 60歳?」
6歳!という子と60歳!と叫ぶ子と(笑)

「そうだよね、60歳だよね、あ、ちがった、6歳だった(笑)」
「6歳でこんなに自分で考えられるってすごくない? こういう風に練習したらもっと上手になるんじゃないかって自分で考えるなんて、もう先生になれます! すごいです! ○○くん、今日から先生です!
先生の印として、このタイマーを首にかけてあげます。」
と言って金メダルをかけるみたいにタイマー授与。みんな拍手。

いや~、こうやって自分の頭で考える子がいると本当に嬉しいです!
年齢、全然関係ないですね。
年上の子にもぜひ見習ってほしい。

そして、みんなの前で思いっきりほめられてヒーローになる。どの子もそういう体験をいっぱいさせてあげたいです。

そろばんの上達度以外にもほめるところはいくらでもあります。
片付けてくれた、友だちを手伝ってあげた、姿勢がいい、目が輝いてる、元気etc. ほめる要素のない子はいないし、普通なら叱ることもこちらの言い方持っていき方次第でほめることもできる。

毎度楽しいです!

 

のぶ

投稿者プロフィール

のぶ先生
のぶ先生
Bingo! Soroban School 責任者
そろばん教室でこどもたちと接するのが楽しくてたまりません。
自信を持って新しいことにどんどんチャレンジする子が一人でも多くなってほしいと願っています。
中学受験専門塾、中学高校受験塾の講師として15年あまりこどもたちに接したのち、紆余曲折を経て2013年ASOBO!、2016年そろばん教室を立ち上げる。2019年いしど式に加盟、全国珠算連盟認定教師。