この記事では次のテーマを扱います。
・個人の時代
・現代~未来に生きるこどもの教育、どうする?
・ロジカル思考~デザイン思考~アート思考
時代について~
この記事で一番お伝えしたいことは、
方向をまちがえてがんばると、目的地からどんどんそれて違う方向に行ってしまいます・・・
そして、時代は昭和と今ではもう完全に違っています。昔の正義は今の悪、今の正義は昔の悪くらいに。
価値観が大きく変わった(パラダイムシフト)
山口周さんが非常に面白くて非常に勉強になるのでフォローしています。
時代の本質をズバズバとついて明快に解説されています。
こちらの動画が非常に面白いです。前半20分ほどが山口周さんが具体例も交えて一気にまとめて話しています。ざっと概略つかめます。ちなみにその後の弟の揚平さんのお話も難しいですがめちゃめちゃ面白いです。
以下、この動画やその他これまで見たり読んだりしてきたことを総合し、そこに自分の考えを加えて書いています。
長いので、結論、時代がどう変わったのかと言うと、これです。
昭和の時代は、「役に立つ」に高い価値がありました。ところが今や、「役に立つ」はあっという間にコモディティ化*します。※コモディティ化・・・商品の市場価値が低下し、一般的な商品になること
なので昭和の感覚で正解を求めて仕事する→みんなが正解を出す→その正解の価値が0点になる→安売り競争
=Bullshit Jobs(クソ仕事)・・・今や世の中の5~6割が価値のない仕事をやっている。
そして、「役に立つ」は人工知能の超得意分野。
「意味がある」は人工知能は苦手、人間だからこそできる分野。
企業の生存戦略も個人の生存戦略も基本的に次のことを踏まえておくことは非常に大事。
個人の時代について
個人の生存戦略、これは本当に大事。「個人の時代」に入りつつある今、自身の価値をいかに高めるかということがますます重要です。会社などの組織の寿命の方が個人の寿命より短いということを考えると一番わかりやすいでしょうか。大企業であっても資金繰りができなくなったらあっという間に破綻します。そんな不安定な組織にどっぷり依存してしまうのはリスクが高すぎる時代になっています。学歴や、就職先など外部の組織に依存するのではなく、自分自身という事業体の価値を高める、経営者の意識を持って人生設計をしていく時代。
組織のメンバーになることと組織に依存することはまったく違います。既に現代的な感覚としては、企業に勤める=自分の価値を高めるために企業を利用するくらいの感覚が必要になってきているのではないかと思います。
1つの組織にずっととどまりつづける人と、自ら組織を渡り歩く人。それぞれどんな印象を受けますか?
私の感じる印象では、組織を渡り歩ける人は、どこに行っても活躍できる人。個が確立し、それゆえに色々な組織に必要とされる力を持つ人。自分自身がキャリア、知識、スキル、そしてパーソナリティによってブランド化している人。
そういう人々は、一生同じ組織に縛られるなんてあまりに世界が狭すぎる、そんな人生は絶対イヤだ、そう思ってます。どんなに会社に満足していても。常に成長を求めて新しい環境に飛び込んで、新しいスキル、新しい人とのつながり、新しい分野を開拓していく、そんな人材。それこそ企業がノドから手が出るほど欲しています。というか、そういう企業でないと生き残っていけないのではないかと思うほどです。
それには素養としてシンプルにこれが必要。
少なくとも私自身は、そういう人とそろばん教室で一緒に仕事したい、こどもたちにお手本となるような背中を見せてもらいたい、と常々思っています。
「役に立つ」 から 「意味がある」 へのシフト
時代を理解した上で自己の価値を高めるには?
「役に立つ」は、すぐにコモディティ化して過剰になり、安売り競争せざるを得なくなる。
「意味がある」は、存在自体に価値がある、稀少性が高い。
動画の中で出てくるマルニ木工のお話。つぶれかけた家具屋さん。人の求める商品を作り続け、過酷な安売り競争にさらされて。社長は、どうせ潰れるなら、自分が一番作りたいものを思いっきりつくってやれ、と半ばやけくそでつくった椅子を1脚17万円で売り出す。
日本では一切買い手がつかなかったある日、Apple社から5000脚の発注が舞い込みます。
Appleのデザインの中核、あのジョナサン・アイブズが、「これしかない!」と激賞して発注したそうです。(アイブズ、最近Appleを去りましたね)
市場の求める役に立つものを作り続けて疲弊しきった窮地を救ったのが、個人の想いにひたすら忠実にわがままにを貫き通したところに見いだされた意味。
人にとって、世の中にとって「意味がある」存在になりたいですね。
「役に立つ」と「意味がある」を比較してみるとこんな感じになるということです。
昭和VS令和 と捉えてもいいですし、20世紀VS21世紀ととらえてもいいかもしれません。
これを見てわかる通り、デザイン、アートの重要性が増している=>デザイン思考、アート思考と盛んに言われるようになってきています。
こどもの教育を、どうする?
個人の単位で、我が子の教育をどう考えるか?
まず何よりも、現代、そしてこどもたちが大人になる15年先がどういう時代になるのかというビジョンがしっかりしていないと、いい方は悪いですが悲惨なことになりかねません。
方向を間違うと、ひたすら明後日の方向に向けて全力で頑張ってしまいますから。これは、優れたオピニオンリーダーを数名フォローしていると自然とわかります。
そして、
まずはしっかりとした自分軸を持つことが大事ですね。それを学校や国や先生といった他人にお任せするのは非常に危険です。というか、自分の人生ですから自分以外に誰も責任を持てないはず。
私個人がこどもたちと関わる上での軸は、「関わるこどもたちすべてに幸せになってほしい」という一点です。
だから、
・彼らが大人になるころはどういう時代になるのか
・じゃあ、どんなことが必要なのか
・それを普段の関りでどうやって実践していけるか
・今後、どうしたらより効果的に実践できるか
をいつも考えています。まだまだできていないことばかりですが、一歩ずつできることを増やしていきたいと思っています。
時代感覚、自分軸、こうしたことを常に考えながら大人になっていく人と、全部誰かにお膳立てしてもらって、与えられる課題をひたすらこなしていく人。小1~高3という12年もの長い学校生活の中で染みつく思考と行動習慣に圧倒的な違いが生じることと思います。
・「役に立つ」より「意味がある」
・「個人の時代」
さて、「意味がある」を創り出す要素は何か?
これがヒントになればと思います。
当然ですが、サイエンスも論理もデータもスキルもめちゃくちゃ重要です。が、それはみんな持ってる、ということ。稀少性、意味の方にシフトするには、ということです。
「意味がある」をつくる~デザイン思考~アート思考へ
論理思考~デザイン思考~アート思考について書こうと思っていましたが、既に十分長すぎるので、また次回に・・・
ここまでの話の延長線上にある話なので、図だけ載せておきますね。
そしてこの記事は、ゆき先生のこちらの記事を見て改めて、「デザインやアート、大事!」と口だけ言ってちゃあダメだ、実践しないと、センスつけなきゃと、あそびながら書いてみました。
ここまでお読みいただきありがとうございました!
この記事のまとめ
時代感覚を持つ
個人の時代について、こどもの教育について
投稿者プロフィール
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Bingo! Soroban School 責任者
そろばん教室でこどもたちと接するのが楽しくてたまりません。
自信を持って新しいことにどんどんチャレンジする子が一人でも多くなってほしいと願っています。
中学受験専門塾、中学高校受験塾の講師として15年あまりこどもたちに接したのち、紆余曲折を経て2013年ASOBO!、2016年そろばん教室を立ち上げる。2019年いしど式に加盟、全国珠算連盟認定教師。
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