みなさんnumicon(ニュミコン)というおもちゃをご存知ですか?
カラフルでブロックのような見た目のかわいいおもちゃ・・・

だけではないんです!

numiconはイギリスの有名なケンブリッジ大学が付属のPrimaryスクールのために開発した教材で
子供が抽象的な数字という番号ではなく、具体的なビジュアルで数を数えることで算数の基礎能力を鍛えることができます。

わたしが幼稚園児向けに利用していることがあるので、ご存知のお子さんも多いはず。

さて2019年12月、デュッセルドルフにあるインターナショナルスクールISDでNumiconの使い方を考えるワークショップに参加してきたので今回はその様子をご紹介します!

numiconとは?

numiconは1〜10までの穴のあいたプラスチックのプレートで数によって色がついています。
その他に赤,緑,青,黄色の4色の筒状のパーツもついているため
単純に数えるだけではなく、柱のように使い高く積み上げることもできます!
さらには重さもしっかりと考えて作られているので、測りにおき数と重さのバランスをみることもできます。

1はオレンジ、2は薄いブルー、3はイエローのように決まっており
カラフルなので、数字は関係なく絵を作ることもできます。

参照:numicon ISD

1,2,3のような私達が普段書いている数字はシンボルでしかなく、numiconは穴の数を数えて使うためより具体的に数字のイメージを持つトレーニングになります。

写真のようにとてもシンプルな作りになっているため、使い方は様々。
単純に足し算引き算を勉強するために使うこともできますが

かけ算の九九や割り算、なんと分数やパーセンテージなどもnumiconで学ぶことができます。
シンプルなので工夫すれば色々と使える一方で、工夫しないと持て余してしまいます。。

今回参加したワークショップでは、「授業でどのようにnumiconを取り入れるか」というテーマの元、約6時間みっちり学んできました!

ワークショップ開始!

参加者はデュッセルドルフやベルリン、オランダのインターナショナルスクール、ポーランドからも先生が参加しており、国際色豊かなメンバーでした。
色んな学校の先生と話をするだけでもとても勉強になることが多かったです。

まずは幼稚園児や小学校低学年向けに簡単な導入を教えてもらいました。
参加者もテーブルに分かれてグループで実際に色々と試してみます。

「1~5だけを使って10×10マスのボードを埋めてみよ」
「1~10を階段の対になるようにつくり、くっつけてみよ」などなど・・・
単純に置くだけではなく、色々な置き方をしてみてどんな気付きがあるか。
色に関する気付きもあれば、数字に関する気付きや法則性が見えてきます。

足し算や引き算も、考え方はそろばんと同じでも見え方が違ったりと
新しい気付きもたくさんありました!

今後とくに低学年向けの授業に取り入れて行けたらと思います。

なお最近は4歳〜6歳児向けのそろばん準備コースとして「そろバンビクラス」というものを準備しています!
その中でもたくさんnumiconを活用しています。

例えば・・・
穴のあいたプレートをお金と見立て、柱のようなパーツを商品としてお買い物ゲームをしたり
そろばんを理解する上での補助としても使っています。

家庭でもnumiconを使うことはできるの?

教室で使い始めてから、お父さんお母さんから「家でもnumiconで遊ばせたいのですが、買えますか?」と聞かれることがあります。
もちろんご購入頂けます!

numiconは基本的には学校向けの教材ですが、公式ホームページから購入も可能です。

詳細・購入はこちらから

numicon公式ホームページ
英語ですが、もしわからないことがあればご連絡ください!

投稿者プロフィール

ゆき先生
ゆき先生
日本とフィリピンで留学関連の仕事をし、2019年1月からBingo! Soroban Schoolで先生をはじめました。そろばんの先生をする傍ら現在ドイツでヨーロッパの教育を学んでいます!個人でブログも書いています。https://ykigchi.com