今回は、いしど式「6つの意志」其の四、「躾・教育」について

なにごともコインの裏表。

これをいつも心に留めておくようにするといろんなことに対して比較的冷静に客観的に対処ができます。

例えば「ほめて育てる」

さんざんもてはやされて一通り世の中に周知されると今度は反対論が勢いを増してきました。

「寄り添う」にも同じことを感じます。

「寄り添う」という言葉自体はとても素敵でいいことしかないように思ってしまいます。でも、ときとして「甘え」「依存」を誘発しかねない危険性があることを心に留めておく必要があります。

こどもという生き物は、かなり狡猾な側面を持っています。
泣けば優しくしてもらえる。駄々をこねて困らせれば自分の望む状況に持っていける。大人ってちょろい・・・(さすがにここまでの強者は稀だと思いますが・・・)

今、目の前の子どもの状況は、本当に寄り添ってあげるべき状況なのか、寄り添うべきではない単なるわがまま、甘えなのか。
この難しい状況判断をしなくてはいけない場面はかなり頻繁にあります。

本当に必要な時は寄り添ってくれる。そのときは甘えさせてくれる。
でも、わがままな甘えはこの先生には通じない。
泣こうが喚こうが意味がない。
でも、それは信頼してくれてるからこそ甘えさせないんだな。

子どもにはそう思わせる必要があります。
一線を引く。アドラーの言う「課題の分離」のようなものかもしれません。
アドラー「課題の分離」についてはこちら
ただし、子どもが「信頼」してくれていることが大前提です。

「躾(しつけ)」

躾という漢字は日本独自の漢字で中国にはないそうです。

身を美しくする〜身のこなし、心のあり方を美しくして人格を養うという意味があるそうです。

外から押し付けられるのではなく、内面を磨いてその美しさが所作、言動に現れてくるところを目指しているのでしょうね。

いしど式には6つの柱があります。

躾は、教育において不可欠なものです。

そろばんの上達だけを考えても躾の重要性は声を大にしてお伝えしたいところ。
ただ、最初はわがままっ子でもいいんです。教室に通ううちに周りの子に感化され、少しずつものを教わる姿勢、学ぶ姿勢を練習して身につけていってくれたらこんなに嬉しいことはありません。
最初はほんとに大変だったけど、随分しっかりして頼もしくなったなあ・・・
そういう成長を見るのはこの仕事をしていて何より嬉しいことです。

そして、有段者、高段位の子に接すると、礼儀や振る舞いが素晴らしいなと印象に残ります。

ものを教わり、練習する。あいさつに始まり、話を真剣に聞く姿勢、その通りやってみようという素直さ、そろばんを通じて自然と磨いていってもらいたいですね。それが他の学びや人生にきっとよい影響を運んでくれることでしょう。

 

投稿者プロフィール

のぶ先生
のぶ先生
Bingo! Soroban School 責任者
そろばん教室でこどもたちと接するのが楽しくてたまりません。
自信を持って新しいことにどんどんチャレンジする子が一人でも多くなってほしいと願っています。
中学受験専門塾、中学高校受験塾の講師として15年あまりこどもたちに接したのち、紆余曲折を経て2013年ASOBO!、2016年そろばん教室を立ち上げる。2019年いしど式に加盟、全国珠算連盟認定教師。