そろばん学習の今と昔
そろばん学習の意義は昔と今とで大きく変わりました。
昔のそろばん 実務能力〜就職に必要なスキルの習得 今のそろばん 能力開発〜計算力+非認知能力を磨くそろばんでは特に次の能力が磨かれていくと言われています。
忍耐力 判断力 創造力 記憶力 集中力
これについては次の記事にまとめます。
習い事は子どもが好きなことをさせるのが一番ではない
今、サッカーが大人気。子どもがやりたい!って言うので入れてみたら…ボールに触れるのはスクールに行った時だけ。普段は家でゲームばっかり。ほんとにサッカー好きなの?・・・こんなケースも結構あるのではないでしょうか。
周りに流されがち 子どもの世界はとっても狭い
子どもって結構周りに流されます。子どもの世界は実はとっても狭い。家と学校くらい。「やりたい」「好き」と口では言っていても、実はブームだから、友達がやってるから、みんなと同じがいいから・・・ということも多々。
いろいろな体験を
逆に食わず嫌い、決めつけもすごく多いです。
「絶対やだ」「つまらない」と言ってたのに、やらせてみたらどハマりして「やりたい!」とせがむ子、たくさんいます。
子どもの視野を広げるいろいろな体験をさせてあげましょう。子どもの興味、得意不得意、性質を普段から観察して色々体験させたり、「これは必要!」と思うものは興味を持てるように親側から働きかける、導いてあげることもとても大事です。
習い事は長く続ける前提で選ぶ。
ひとつのことを究めていく体験
長く継続して取り組み、高みを目指すような習い事は子どもの人格形成に持続的な影響を持ちます。しかし、学校教育ではなかなかできません。
普段からのそろばんの練習で、継続力、忍耐力がつきます。
検定試験へのチャレンジは感情のコントロール、自制心を育てます。
これらは買い物とはちがいますから、お金を払っても、ただ習ったからといっても簡単には手に入りません。長い積み重ねによって自分で獲得していきます。
変化に対応する力
変化に対応する力とは、新しく学び続ける力。
継続は力なり。いくら才能があっても努力を継続しなければ花を開かぬつぼみのまましおれていってしまいます。
よいときに驕らず、悪い時に腐らず、変わらず努力できる性質。
パソコン、インターネット、スマホ、AI…技術革新が加速していくこれからの時代、人間は一生の間に何度も学び直しの必要に迫られます。さて、子ども時代に何を学び、身につけるべきか。
それは、新しいことを学び続ける、努力を継続できる力。それを楽しむ心。
子どもたちには、これを身につけていってほしいです。
そろばんが育む一生ものの力とは
一方、そろばんが脳機能にもたらす効果も注目されています。
脳も指先も高速フル回転
そろばんは、やってみるとわかりますが、級が上がっていくにつれて大変な集中力と瞬時の判断力が必要となっていきます。さらに指先で珠を動かしながら一歩先をイメージするために脳も感覚も高速でフル回転します。
このピンと張り詰めた感覚もスポーツの爽快感と同じで気持ちよいのです。
指も頭も高速フル回転ですから、脳への刺激は特別なものになります。
そろばん学習が脳の発達に与える影響
次回はそろばんと脳機能にもたらす効果について書いてみたいと思います。
最近、ドイツ人の大人の方(40代&60代)でそろばんを習いたいという方が現れ、レッスンをしています。
彼らにとってそろばんは、
第一に「楽しみ」
第二に「能力開発」〜新しい頭の使い方、感覚を手にいれる喜び
をもたらしてくれる実感があるようです。
40代、50代、60代からでも成長を楽しめるのは嬉しいですね!
参考:「子どもに習い事をさせるならそろばんからはじめなさい」沼田紀代美著 幻冬舎MC
投稿者プロフィール

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Bingo! Soroban School 責任者
そろばん教室でこどもたちと接するのが楽しくてたまりません。
自信を持って新しいことにどんどんチャレンジする子が一人でも多くなってほしいと願っています。
中学受験専門塾、中学高校受験塾の講師として15年あまりこどもたちに接したのち、紆余曲折を経て2013年ASOBO!、2016年そろばん教室を立ち上げる。2019年いしど式に加盟、全国珠算連盟認定教師。
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