関本真氣さん・初子さんトークイベントレポート後編です。

前編はこちらをご覧ください。

人に助けを求められる、頼られるって嬉しくないですか? 関本真氣さん・初子さんトークイベントレポート

今回は自分が感じた印象多め思いっきり主観レポートになります。予めごめんなさい。

実はこのトークイベントのタイトルは真氣さんご本人に決めていただきました。

”自分だけ”の人生を生きる。

冠の言葉がなんとも力強いと思いませんか?

“自分だけ”を実行する勇気

”自分だけ”って、聞こえはいいけど、すごい勇気がいることだと思うんです。つまり別の言い方をすると、

「人とちがうことをする」

「前例がないことをする」

「どうなるかわからない」

ってこと。この3つって、ほとんどの人がいやがる、怖がって踏み出せないことではないでしょうか?

「起業」はもちろんのこと、「7か月で4か国の教育実習留学」もさりげなく凄まじい行動力。

何が凄いって、エージェントを使ったわけではありません。

元々何かそういう留学プログラムがあってそれに乗っかったわけでもありません。

留学先を探して、すべて手配して、行程決めて、すべてをゼロからご自身で行っています。

普通だったら、海外の教育を見てみたい。どれがいいかな、と既存の選択肢の中から選びますよね。
そうではなく、存在しなかった選択肢を自分で創りだしてしまったんです。

なんでそんなことができるの?そもそもそういう発想になるの?

それってそもそも、「これがしたい!」を強く自分の中に持ってないとできないですよね。

「なぜ世界の教育を見たいと思ったのですか?」

「日本の教育しか知らないと視野が狭くなっちゃうかなって思ったのと、自分は子育て応援事業をしているといっても保育士ではないし、自分が強みとして持ってる部分がないな、大学生の間に自分にしかできないことを経験したいと思って計画しました。」

だとしても、1人でできることは限られています。それでも、ドイツ・スウェーデン・スイス・インドと4か国11か所への教育実習留学も人を通じて相談して協力してもらって本当に実現してしまう行動力、すごいですよね。「助けてもらえる」という自信、人への信頼があるからこそ、誰もやらないことにチャレンジできるのかなと感じました。

逆に言えば、「この人ならぜひ力を貸したい」と人が自然に思える何かを真氣さんが持っているのかもしれません。

意志とやり抜く強さ

高校時代のエピソード、勉強し直したいとデジタルハリウッド大学への入学を決意してから卒業までのエピソードをうかがい、それも大納得。

小さい頃から身体が弱かった真氣さん。ダンスを始めてだんだんと体力もついてきましたが、高校には片道2時間半かけての通学、
勉強にも部活にもそしてアルバイトにも全力で取り組み、お母さまの初子さんも「すごいな」と感嘆するほどの頑張り屋さん。

「自分に負荷をかけるタイプなんです」

と言うのですが、穏やかな人柄からは想像がつかない芯の強さに脱帽です。

初子さんが大学進学の相談を受けたときにたまたま経済的に厳しかったため、「自分で学費を用意できるなら」と伝えたところ、しっかり特待生を勝ち取っての入学。
入学後の成績も優秀、卒業まで特待生をキープしただけではありません。
自分で決めた留学は異分野なため大学の単位には換算されないにもかかわらず、留学前に十分な単位を取得していたので7か月の間授業に出なくてもまったく問題なし。
そして首席での卒業。

「助けてもらえる」と言うと他力本願で甘えるなという昭和な人もいそうですが(笑)、ここまでの実行力を持っていると逆に人から信頼されないはずがないですよね。

お話をうかがいながら我とわが身を振り返り、穴があったら入りたくなりました(笑)
信頼のベースの高さ、見ならいたいことばかりです。

幼少期の環境

さて、そんな真氣さん、そうした感覚は幼少期に培われたと思うとのこと。どんな幼少期だったかというと・・・

「幼少期は、母がやっていた認可外の保育園にいて、そこがちょっと変わったところだったんですね。」

「こどもたちがたくさんいて、親たちがボランティアで関わることができるんです。」

「そこでは小さい時から親だけじゃなくてもっといろんな人に関わって愛されて育ってきたなって記憶があります。」

幼少期は多様性、国内国外問わず、年齢も幅広くいろんな人と関わってきたのがベースになっていると思います。

元々お父さんお母さんたちが共同保育として立ち上げて、初子さんが頼まれて園長になったそうです。

こどもが子ども時代を思いっきりこどもらしく生きられる。ということを大事にして、こどもたちのマイルームや、こどもを主体に色んな事が組まれている保育園。

お父さんお母さんが毎日入れ代わり立ち代わりボランティアに来られるだけでなく、真氣さん含めそこで育った子が大きくなって手伝いにくる環境だったそうです。

 

自分から助けを求めることが必要とされる環境

そんな色んな方がいる環境で園長先生をされていたお母さまの初子さん。なので、真氣さんはお母さまを独り占めすることはできません。

振り替えって初子さんが話してくださいました。

「環境自体たくさんこどもがいる中で、自分もボランティアしたりして、例えば何か自分がこうしてほしいということがあったら言葉にして、してほしいことをちゃんと伝えるってことをしないと誰かが気づいてくれるって環境ではなかったですね。

なので、こういうことをこんな風に今私は手伝ってほしいんだよっていうことを割と小さい時から自分で言えるようになっていったんじゃないかなって思います。」

「そういう風に言うのよって育てたわけじゃなくて、たくさんみんながいる中で、そうするしかないって自分で学んだって言うことだったんだと思います。」

「だから留学で海外に行くにしても、こんな環境を自分がつくりたいって思ったら、自分から働きかけて何かを言ってみる、やってみるっていうことがおそらく小さい頃から育っていったんでしょうね。」

そうだったんですね!

「自分のしたいこと(してほしいこと)を言葉にしてちゃんと伝える」

これを小さい頃から自然とするようになっていったのと、そういう真氣さんの言葉をしっかり受け止めて行動で返してくれる人たちに囲まれて育ったんですね。
ホントに素敵な環境だなと思いました。

もちろん、真氣さんにとってはお母さんに「自分だけを見てほしい」というつらい想いもあったことと思います。
ただ、こどもは親だけが育てるものでもないし、親だけが育てるのではない方がいいともいえるかもしれませんね。

経験を自分で選べる

小さい頃からだが弱かった真氣さん。普通は心配して「それはムリ、やめときなさい・・・」といったりしそうです。
ところが初子さんは、真氣さんがやりたいということにもやっていたことをやめたいというときにも反対したことは一度もなかったそうです。

それはどうしてですか?

「やりたいと思ったことはやってみればいいと思うんですね。ただ、それで自分でムリだと思ったらやめればいいんじゃない?っていう風に思うから、せっかく習い始めたんだから続けた方がいいんじゃないの?みたいなことは絶対に言わなかったですね。」

これもさりげなく本当にすごいことだと驚きました。

初子さんが、真氣さんのことを小さくても1人の人間として心底信頼してきたからこそではないかと思います。

そしてこどもが自分で決断、実行することを小さいときから当たり前として見守られていたんですね。

「自己決定」ってすごく大きなことで、ドイツの教育の最上位目標が「自己決定」だと以前聞いたことがあります。

こどもの主体性を最大限尊重されていらしたんだなと感嘆するばかりです。

インドで出会った教育

真氣さんは4か国11か所の教育施設を経験されて、

「特に印象に残ったのはインドの教育ですね。こどもたちの目の輝きが。学びたいって意欲が一番高かったなって思います。教育が当たり前じゃないので。それを知ってるからこそ自分たちで学ぼうっていう」

「インドの教育ってすごくて、モノがないから分け合うしかないんですよ。足りないものをいかにわけあうか。」

「こどもたちに自分のパソコンを貸して、デザインや映像編集の授業をさせていただきました。私のパソコン1台しかないからみんなで譲り合って。それから私が1人の子に教えたら、その子が他の子に教えてってみんなで助け合って学んでるのがすごく印象に残りました。」

 

「先生がコンセプトをこどもたちに共有していたなって感じました。」

「あなたたちにはこういう風に育ってほしいのよって伝えてる姿が印象的だったんです。」

「あなたたちがここで学んで、それを生かして社会に出て活躍して、それを見たほかのこどもたちがまたそういう風にやっていけるように成長していってねって伝えてたのが。」

「親や先生が、こどもにこうやって育ってほしいっていう自分の思い、指針をこどもに共有しておくってすごく大事なんだなってインドに行って感じました。母には、社会で活躍する人になってほしいとか、困ってる人を助けられる人になってほしいとかって小さい頃から言われて育ってきてましたし。」

なんかいただいたお話すべて通じるものがここにもあるなと感じます。

真氣さん、きっと今後もゼロから選択肢を自分で創りだして”自分だけ”の道を歩まれていかれることはまちがいないと思います。
今後のご活躍がますます楽しみですね。
陰ながら応援させていただきたいと思います!

本当に素晴らしいお話をうかがい、楽しくもすさまじく濃い充実した時間でたくさん学ばせていただきました。
真氣さん、初子さん、le sens Düsseldorfの絢さん、参加者のみなさん、大変ありがとうございました!

この記事はあくまで自分の感じたことを思いっきり主観で書いているので、他の参加者の方はまたもっと違う視点で違う気づきがあったのだろうなと思います。
それらを共有できる場があったらいいなと思いつつ。

※実はまだまだ大きなテーマ、「反抗期」の話題もあったのですがとても書ききれないのでこれにて・・・

真氣さんが起業、代表を務めるMakkin Corporationはこちらです。
初子さんの子育て講座などぜひご覧ください!

http://makkin-smile.com/

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https://www.youtube.com/channel/UCe0amRn7PafobSkJeKFv8dA

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生きラクヨガ

投稿者プロフィール

のぶ先生
のぶ先生
Bingo! Soroban School 責任者
そろばん教室でこどもたちと接するのが楽しくてたまりません。
自信を持って新しいことにどんどんチャレンジする子が一人でも多くなってほしいと願っています。
中学受験専門塾、中学高校受験塾の講師として15年あまりこどもたちに接したのち、紆余曲折を経て2013年ASOBO!、2016年そろばん教室を立ち上げる。2019年いしど式に加盟、全国珠算連盟認定教師。