日本人がアメリカやヨーロッパ(もしかしたら他の地域も)に行ってみな一様に驚愕するのが、向こうの子たち(大人も)の圧倒的な計算のできなさ加減です。

びっくり仰天エピソード

⭐️⭐️ドイツの現地校に3年生で転入した日本人の子、九九をスラスラ答えたら先生も周りの子も「神童降臨・・・」とびっくり仰天。…ドイツでは中高生も九九怪しい子結構いるし、大人でも九九をスラスラ完璧に言える人はもしかしたら半分もいないのかも・・・

⭐️⭐️オーストリア在住のお母さんに聞いた話。現地校のお母さん方でお茶して最後会計を計算する際に7×8の計算になり、日本人のお母さんがサラッと56ねと即答すると一同目を丸くして驚愕。「どうしてそんな一瞬でわかるの?!」…びっくりされたことに逆にびっくり・・・

⭐️⭐️スイスの現地校5年生の子。夏休み明けに算数の抜き打ち復習テストで九九が出たそうで、もちろん余裕で全問正解。ところがその子以外は全員九九を全然覚えてなかったとのこと・・・先生も忘れてるだろうという想定で出していたので、その子が余裕で完璧だったことに驚愕し、「夏休みに相当たくさん勉強したのか?」と聞いてきたそうです。…スイスの子も九九を覚えないみたい・・・

⭐️⭐️小2の途中で日本からアメリカに引っ越した子のお母さんのお話。「向こうじゃ1+3とかを計算するのに電卓を使っているんですよ・・・電卓使わないとできないんです。」「そんななので、2年生で3+4とか7+9とかをパッと答えるとびっくりされるし、九九をスラスラ言えようものなら神童を越えてもはや神でした・・・」…Oh, No…

地域や学校によって相当な差があるのでそうじゃない学校ももちろんあるはず…ただ、日本だったらどこの学校に行ってもこうしたことはまずなさそうですよね。
お子さんを現地校に通わせる際には、こうした事情は留意しておかないとですね。

西欧教育の欠点

西欧の教育では理屈重視で逆に手を動かして何度も練習することをあまりに軽視しすぎています。そのため、口では達者にわかったようなことを言う割に、やらせてみると全然できない…となりがち。
電卓を使えばいい、スマホを使えばいい。電卓やスマホ、いずれはロボットが何でもやるんだから人間は自分じゃ何もできなくても構わないと言ってるようなものではないかと思ってしまいます。

時代を超えて不変な学びの原理原則

日本の場合は、学んだ先に「身につける」「習得」「会得」「体得」という言葉があります。頭だけじゃないんですよね。こうすればこうなるという理屈だけ知っていても何もできません。実際に手を動かして何度もやってみて初めて感覚としてわかる。これが「身につく」「体得」なんでしょうね。

ものごとを学んで習得していくプロセスについては、日本には有名な「守・破・離」というものがあります。基本の型を繰り返し練習してその先に自分の型、本当の個性が花開いていく。これは「道」がつく芸事・武術すべてにおいて昔も今も共通不変の原理原則です。
そろばんを指導しながらこうした原理原則と照らし合わせてみると納得すること、改めて気付かされることだらけです。

子どもたちにはそろばんを通じて学ぶこと自体を練習して習得していってもらいたいなと強く思います。

投稿者プロフィール

のぶ先生
のぶ先生
Bingo! Soroban School 責任者
そろばん教室でこどもたちと接するのが楽しくてたまりません。
自信を持って新しいことにどんどんチャレンジする子が一人でも多くなってほしいと願っています。
中学受験専門塾、中学高校受験塾の講師として15年あまりこどもたちに接したのち、紆余曲折を経て2013年ASOBO!、2016年そろばん教室を立ち上げる。2019年いしど式に加盟、全国珠算連盟認定教師。