前回は「基本の型」がとても重要、というかほとんどすべてというお話をしました。
今回はそのつづきというか補足になります。
前回を読んでない方はこちらをぜひお読みいただければ嬉しいです。
いしど式がすごいワケ(1)
守破離〜基本の型の先にあるもの
日本では芸事、武道などの習熟に関して「守・破・離」というものがあるのをご存知でしょうか?
以下は自分なりの理解ですが・・・
守:基本の型をひたすら身につける(おそらく8割以上はこの段階より先に行けません)
破:基本の型を自在に使いこなせるようになると、次の段階へ進みます。型を崩してさらに自由な境地に入っていく
離:完全に自由な境地に達し、オリジナルとなる
すごく勝手なざっくりとしたイメージなのですが、そろばんの生徒さんを見ていると、守、破、離を連想します。
中級までが「守」・・・基本の型をしっかり身につける。
上級から段位が「破」・・・基本の型ができあがっているので少し省いたり簡略化して技を磨き上げる
段位が上がるにつれて「離」・・・高みを目指して自ら開拓し完成型にいたる。
そもそも高段位の子たちになると先生よりも遥かに上手になってしまってまうことが殆どです。
そろばんも高段位ともなるとトップアスリート、尋常でない反射神経を駆使して100分の1秒を競います。
おそらく実力のピークは20代ではないでしょうか。
そうなると先生と生徒はまるでオリンピック選手とコーチの関係。選手の方が技術は上だけれどもコーチは選手を客観的に見て的確な指導をしますよね。
また、高段位の子たちがお互いにどんなやり方をしてるか聞いたりしている場面を見かけることがあります。
結構人によってやり方がちがったりして、それぞれが自分の道を探求していてアスリート感があります。
いや〜、そろばんって、ほんとに奥が深いですね〜
投稿者プロフィール

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Bingo! Soroban School 責任者
そろばん教室でこどもたちと接するのが楽しくてたまりません。
自信を持って新しいことにどんどんチャレンジする子が一人でも多くなってほしいと願っています。
中学受験専門塾、中学高校受験塾の講師として15年あまりこどもたちに接したのち、紆余曲折を経て2013年ASOBO!、2016年そろばん教室を立ち上げる。2019年いしど式に加盟、全国珠算連盟認定教師。
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